【成蹊大学北川ゼミ 地域事業者プログラム】「株主総会」参加報告
成蹊大学・北川ゼミ「起業家体験プログラム」の株主総会に参加してきました
起業家体験プログラムは、法学部のゼミとしての学びを土台に、ゼミ生が模擬会社を立ち上げ、設立から運営、決算までの一連の流れを、“自ら体験する”形で学んでいきます。
マネジメントブレーンは、地域の創業支援に携わる立場から、地域事業者の皆さまのご協力のもと、活動をサポートしてきました。

地域事業者が担当するプログラムはすでに終了していますが、ゼミ全体の節目となる株主総会が12月10日に開かれました。
学生たちはこの一年、模擬とはいえ本格的な事業に取り組み、多くの会社が利益を出し、株主への配当まで実施しています。
総会では、各社の社長が一年を振り返り、株主に向けて落ち着いて説明していました。
欅祭の現場で見えた工夫
- 小学生の団体客が一度に来た場面では、その場で予約制に切り替えて混乱を回避。
- レコードを使った時計づくりなど“手先を使う作業”が特徴の商品を欅祭で販売した会社は、残った在庫を老人施設に持ち込んでみたところ、「リハビリにも良い」と好評で、新しいニーズとつながった。
- キャッシュレス導入では、現金とキャッシュレス(+50円)を分ける価格設定を試した結果、「現金で」という選択が増え、手数料を抑える動きにつながった。
昨年度の社長3名も参加し、学生を後押し
株主総会には昨年度の模擬会社の社長3名も株主として参加されていました。
私たちも一年ぶりの再会で近況を聞けたほか、「昨年の経験が就職活動で大きく役立った」と話してくれました。
その実感をふまえ、今年の学生へ働き方やキャリアのアドバイスもあり、総会の学びに厚みが増していました。

一年間を通じて育った力
1)状況の変化をつかみ、動き直す力
予約制の導入、配置変更、見せ方の工夫など、計画通りにいかない場面で柔軟に対応していました。
2)ターゲットの“ズレ”に気づく力
想定とは違う客層に売れる場面が多く、ズレを受け入れ現場から学ぶ姿勢が育っていました。
3)小さな工夫で成果を変える改善力
価格設定、決済手段、陳列、役割分担など、少し変えるだけで結果が変わることを体験していました。

このゼミは PBL(Project Based Learning) を軸に、学びながら動き、動きながら学ぶ実践型プログラム。
今年はその特徴が特によく表れていました。
北川教授からのコメント
「『起業家体験プログラム』は、失敗を経験して学んでいくゼミです。
一年間の試行錯誤を通じて、課題に向き合う姿をたくましく感じていました。」

マネジメントブレーンより
「一年間取り組んだ模擬会社での経験は、模擬とはいえ実社会と同じ力になります。
現場で判断し、改善し、利益を生み、配当まで行った皆さんの姿勢は、このゼミの大きな学びそのものです。
私たちマネジメントブレーンは、地域の創業支援に携わる立場から、学生の“模擬創業”にも実際の創業と同じ視点で関わってきました。
この一年で積み上げた経験は、これからのキャリアにとって確かな土台になるはずです。
そして——もし将来、本当に起業してみたいと思ったときは、ぜひ吉祥寺で。
一緒に面白いことをつくりましょう。」
今年のゼミは、PBLとしての“芯”がしっかり通った一年でした。
今回の経験が、学生の中で長く残る“原点”になれば嬉しく思います。
【記録・編集】
田内 慎(株式会社マネジメントブレーン/先見研究会メンバー)
➡後期 第5回講義の様子はこちらから
➡後期 第4回講義の様子はこちらから
➡後期 第3回講義の様子はこちらから
➡後期 第2回講義の様子はこちらから
➡後期 第1回講義の様子はこちらから
➡第4回講義の様子はこちらから
➡第3回講義の様子はこちらから
➡第2回講義の様子はこちらから
➡第1回講義の様子はこちらから
➡【メディア掲載】成蹊大学との取り組みが吉祥寺経済新聞に掲載されました
➡成蹊大学法学部 北川ゼミ「起業家体験プログラム」との連携、今年もスタート!!
弊会員組織で運営している先見研究会は、昨年に引き続き成蹊大学法学部北川ゼミの「起業家体験プログラム」を支援させていただいております。
今年度は講師として、計28回のうちの地域事業者プログラム9コマ分を担当します。
「起業家体験プログラム」は、北川ゼミの2、3年生が模擬的に株式会社を設立し、欅祭での出店・営業、会社解散までの流れを学ぶ《課題解決型学習》の授業です。
株式会社マネジメントブレーンは地域事業者の皆さまと共に、実際の起業体験や知識をゼミ生に提供し、学びと実践に一年間伴走していきます。









