【成蹊大学北川ゼミ 地域事業者プログラム】第2回講義「資金調達と収支計画を立てる」実施報告
成蹊大学北川ゼミ 起業家体験プログラム 第2回 地域事業者プログラムを実施しました
2025年6月4日(水)、成蹊大学法学部・北川ゼミの起業家体験プログラムの一環として、「地域事業者プログラム」2回目の講義を実施しました。
今回は、ゼミ生が欅祭での実施を目指す模擬事業に向けて、「資金調達と収支計画」を切り口に、事業の実現性を検討するワークを中心に行いました。
ゲスト講話:キャリアデザインについて(新倉 昭彦 様)
講義冒頭では、地域事業者の一人である新倉昭彦さん(オフィス ファーストペンギンズ代表)にご登壇いただきました。
会社員から個人事業主へと転身されたご経験をもとに、「キャリアは探すものではなく、自分で創るもの」というメッセージとともに、これから進路を考えるゼミ生たちに向けて力強いエールを送っていただきました。
講義:資金調達と収支計画を立てる(事業の実現性をチェック)
(講師:髙谷 桂子 先生/特定行政書士・特定社会保険労務士代表)
講義を担当されたのは、前回に引き続き、特定行政書士・特定社会保険労務士として活躍されている髙谷桂子先生です。
今回は、ゼミ生3チームが設立する模擬会社の欅祭での出店を想定し、各チームが持つアイデアを“実現可能な形”に整理することを目的に進行しました。
まず、昨年度のゼミ生が制作・販売した製品を見て、各自の事業イメージを膨らませます。
その後、各チームごとに、必要な初期費用や想定される売上について意見を出し合い、収支の構成を検討しました。
今年度はワークの時間を多く設けており、それにともなってゼミ生同士のやりとりも活発になってきました。
チーム内での対話を通じて、お互いの視点に刺激を受けながら新たな発想が生まれる場面も見られました。
資金計画を通して、実現性を考える
今回の講義では、前回取り上げたリーンキャンバスの考え方を踏まえながら、「この事業は本当に実現できるのか?」という視点から、事業に必要となる資金計画を具体的に検討しました。
ゼミ生たちは、事業を始めるうえで
「どのくらいの資金が必要か」
「それをどう調達するか」
「売上やコストをどう見積もるか」
などの要素を整理し、欅祭での模擬出店を想定した収支計画をチームで構築しました。
これは、事業運営中の資金管理ではなく、事業を始める前の「実現可能性の確認」に焦点をあてた取り組みです。
実感をともなう学びへ
講義の終盤では、「事業計画は一度作って終わるものではなく、実行しながら見直していくもの」という考え方も共有されました。
ワークを通じて実際に手を動かすことで、ゼミ生たちは“計画と現実”の違いを体感し、自分たちの次のステップをより現実的に見据えるようになってきています。
次回予告
次回講義は「マーケティング戦略‐売れる仕組みを考える」を予定しています。
欅祭に向けて、各チームの事業プランも少しずつ具体化していきますので、今後の進捗にご期待ください。
【参加者(五十音順)】
新倉 昭彦(オフィス ファーストペンギンズ 代表)
髙谷 桂子(高谷行政書士事務所・高谷社会保険労務士事務所 代表)
姫野 裕基(株式会社マネジメントブレーン 代表取締役社長)
【記録・編集】
田内 慎(株式会社マネジメントブレーン/先見研究会メンバー)
➡第1回講義の様子はこちらから
➡【メディア掲載】成蹊大学との取り組みが吉祥寺経済新聞に掲載されました
➡成蹊大学法学部 北川ゼミ「起業家体験プログラム」との連携、今年もスタート!!
弊会員組織で運営している先見研究会は、昨年に引き続き成蹊大学法学部北川ゼミの「起業家体験プログラム」を支援させていただいております。
今年度は講師として、計28回のうちの地域事業者プログラム9コマ分を担当します。
「起業家体験プログラム」は、北川ゼミの2、3年生が模擬的に株式会社を設立し、欅祭での出店・営業、会社解散までの流れを学ぶ《課題解決型学習》の授業です。
株式会社マネジメントブレーンは地域事業者の皆さまと共に、実際の起業体験や知識をゼミ生に提供し、学びと実践に一年間伴走していきます。